FAKE‐LAKE

「あのニール、レイは」

「レイ! レイって名前か! イメージピッタリだ! 可愛すぎる!」

可愛いを連呼され、どんどんレイの目つきが険しくなっていく。その事に、ニールは全然気づいていない。

「レイ、歳はいくつ?」

「……知らない」

ぶっきらぼうに答えたレイの声を聞いて、ニールのテンションがなぜかあがる。

「声も可愛い〜リアル妖精だ〜」

アンジェはレイの目が吊り上がっているのをハラハラしながら見ていた。ニール空気読みなよ、と心の中で叫ぶ。

「ちなみに男の子? 女の子?」

小さいから女の子か、と言うニールに、レイのどこかで何かがぷつりとキレた音がした。

「男だよ! だから可愛い可愛い言うな!!」

「……うっわ、怒った顔も可愛い」

「言うなって言ったのに! しつこいな!」

怒っているレイの頭をぐりぐり撫でながら、ニールは言うなと言われた言葉を繰り返し口にした。

噛み合わないようで妙にテンポの良い二人の会話。嫌がる事を言っているようで距離を感じさせないニールの自然体な態度。

心配していた自分がおかしくなってきて、アンジェは声を出して笑った。