FAKE‐LAKE


 ◇ ◇ ◇


「ちわっす! お、レイ頭爆発してるぞ」

「うるさいなぁ」

静電気のせいでボサボサになっているレイの髪をわざといじってからかうニールに、レイはぷぅと頬を膨らませた。



ニールにレイの存在を知られた日の翌週、どうしても会ってみたいとニールに頼み込まれアンジェはレイを居間に呼んだ。

「うわ……ほんまもんの妖精だ……」

緊張した表情で下りてきたレイを見てニールはうわごとのように呟く。

「な、アンジェ、触っていい? ちょっと触っていい?」

妙にテンションの高いニールはなぜかレイ本人ではなくアンジェに尋ねる。

しかもアンジェの返事を待たず、人形に触るかのようにレイの頭をぽふぽふと撫でた。

「いやーふわふわ! 可愛い! めっちゃ可愛い!」

最初はびくびくしていたレイの表情が、ニールに“可愛い”を連発されてだんだん不機嫌になっていく。

「あの、ニール」

「いやこんな可愛い子おれ初めて見たよ。うちの妹より断っ然可愛い」

アンジェの話を聞かず、レイの色白な頬をふにふにとつまみながらニールは一人で感激している。