暖炉に少し火が残っていた。まだ暖かい。その前に膝を抱えて座る。
三人で過ごす楽しい時間。自分たちの秘密を忘れられる幸せな時。
でもその時間が楽しければ楽しいほど、みんなが寝静まる夜が来ると不安になるのだ。
「バカだな、僕は」
ぽつり、呟いてみる。
何か理由がある訳ではない。流れる時間は穏やかで、幸せで。
考えすぎだと思う。取り越し苦労だと思う。
でも、なぜか不安に駆られる。
いつか夢から醒めるように、独りだったあの日に戻ってしまう気がして。
薄雲が風に流されていくように、いつかこの幸せがはかなく消えてしまう気がして。
考えただけで胸が苦しくなる。
「……もう、独りになりたくない」
消えかかっている赤い火を見つめて、アンジェは小さく息をついた。
三人で過ごす楽しい時間。自分たちの秘密を忘れられる幸せな時。
でもその時間が楽しければ楽しいほど、みんなが寝静まる夜が来ると不安になるのだ。
「バカだな、僕は」
ぽつり、呟いてみる。
何か理由がある訳ではない。流れる時間は穏やかで、幸せで。
考えすぎだと思う。取り越し苦労だと思う。
でも、なぜか不安に駆られる。
いつか夢から醒めるように、独りだったあの日に戻ってしまう気がして。
薄雲が風に流されていくように、いつかこの幸せがはかなく消えてしまう気がして。
考えただけで胸が苦しくなる。
「……もう、独りになりたくない」
消えかかっている赤い火を見つめて、アンジェは小さく息をついた。



