落ち着いて下さい、と依頼人はニールを宥めた。
「無事かどうかはわかりません。今、アンジェの様子を確認出来るのはあなただけなんです」
明らかに危険な匂いがする台詞にニールは背筋を伸ばした。
「簡単に理由をお話します。アンジェは……多分あなたはレイの事もご存知ですね」
ニールは正直に頷く。
「二人はロスタナのある研究者が開発した人間兵器なんです」
「人間兵器……」
「ええ。訳あってあの森に隠していたのですが、先日見つかってしまいレイは捕らえられました」
ニールは思わず立ち上がった。
「アンジェはあの家に残っています。しかし、ロスタナの兵に見張られているので私は迂闊に近づけない」
依頼人は悔しそうに拳を握った。
「あなただけなんです、アンジェの家に自由に出入り出来るのは」
それで危険だと親方が怒ったのか。ニールはやっと納得した。
「他国の、しかも若者のあなたには奴らも手出ししないはずです。向こうもばれては困る事をしていますから」
依頼人はニールを見て続ける。
「正直、危険が無いとは言えません。でもあなたにしか頼めない」
アルクが何か言おうとしたが先にニールが口を開いた。
「わかりました、やります」
「ニール」
「おれ、アンジェの友達だから。人間兵器だろうがなんだろうが、そんなの関係ない」
ニールは依頼人に手を差し出した。
「その仕事引き受けます。ただ、どう動いたらいいかは詳しく教えてもらわないと。あと、万が一危険な目に遭った場合には家族の生活の保障もしてほしいです。おれ、父親いないんで」
依頼人はニールの手を握って何度も頭を下げ、さらに詳しい話をした。
気をつける事が沢山ある。ニールは気を引き締めた。一世一代の大仕事だ。
一通り話が終わった時、ニールはずっと気になっていた事を恐る恐る尋ねた。
「無事かどうかはわかりません。今、アンジェの様子を確認出来るのはあなただけなんです」
明らかに危険な匂いがする台詞にニールは背筋を伸ばした。
「簡単に理由をお話します。アンジェは……多分あなたはレイの事もご存知ですね」
ニールは正直に頷く。
「二人はロスタナのある研究者が開発した人間兵器なんです」
「人間兵器……」
「ええ。訳あってあの森に隠していたのですが、先日見つかってしまいレイは捕らえられました」
ニールは思わず立ち上がった。
「アンジェはあの家に残っています。しかし、ロスタナの兵に見張られているので私は迂闊に近づけない」
依頼人は悔しそうに拳を握った。
「あなただけなんです、アンジェの家に自由に出入り出来るのは」
それで危険だと親方が怒ったのか。ニールはやっと納得した。
「他国の、しかも若者のあなたには奴らも手出ししないはずです。向こうもばれては困る事をしていますから」
依頼人はニールを見て続ける。
「正直、危険が無いとは言えません。でもあなたにしか頼めない」
アルクが何か言おうとしたが先にニールが口を開いた。
「わかりました、やります」
「ニール」
「おれ、アンジェの友達だから。人間兵器だろうがなんだろうが、そんなの関係ない」
ニールは依頼人に手を差し出した。
「その仕事引き受けます。ただ、どう動いたらいいかは詳しく教えてもらわないと。あと、万が一危険な目に遭った場合には家族の生活の保障もしてほしいです。おれ、父親いないんで」
依頼人はニールの手を握って何度も頭を下げ、さらに詳しい話をした。
気をつける事が沢山ある。ニールは気を引き締めた。一世一代の大仕事だ。
一通り話が終わった時、ニールはずっと気になっていた事を恐る恐る尋ねた。



