FAKE‐LAKE

「髪の色も肌も、瞳の色まで似ているのにどうして違うってわかったの?」

「あ、いやそれはその」

父親かと思って、と言いかけて止める。考えてみたら二人が親子というのは年齢的に合わない。

リーナはアツキの手を握った。細い指が微かに震えている。

「私の母親はね。叔父さんの好きな人だったの」

好きな人“だった”。

過去形の言葉に隠れている意味を感じとり、思わずアツキの息が止まった。

「叔父さんより……確か五つは年上だった。二人が付き合い始めた時、私は五歳位でね。よく遊んでもらったな」

懐かしそうな笑みを浮かべたリーナは遠いどこかを見ていた。

その表情は、セティが時々見せる悲しげな横顔に似ていて。

ずき、と胸が痛む。