涙の欠片


「制服、クリーニングに出すね」


そう言ってお姉さんが床に置いてある制服を手に持った時、ポトッと何かが落ちる音がして、あたしは目線を下に向けた。


あっ…、


頭痛薬と睡眠薬があたしの目に飛び込み慌てて薬を拾って握り締める。

お姉さんは何もなかったように、あたしの制服を袋に詰め込んでいく。


「…あの、すみません」


小さく呟くあたしにお姉さんはうっすら笑ってあたしに目を向ける。


「あたし何もしてないよ」


そう言って、あたしの肩をポンポンと叩き、お姉さんは玄関に向かって足を進めた。