「もしもし……」 


《おい、おまえ今何してる?》 


「何って…自分の部屋でゲームしてたけど」 


《テレビみてないのか?》


「最近みていないよ……」 


《………………》



「ねぇ、どうしたんだよ急に……」 



《今テレビつけてみろ》


「え………?」 


《今テレビつけてみろって言ってるんだ!いいか携帯はまだきるなよ》


「わっわかったよ……」


僕は嫌々ながらテレビのスイッチをおした。



「何番にかえればいいの?」


《〇〇放送!ニュースだよニュース》


まさかと思いながら僕は言われた通りにチャンネルをかえニュースにいれた。 
画面をみた瞬間僕は鳥肌がたった。

画面の光景はあの現場だったからだ。 


「これって………まさか………」 


《そのまさかだよ》 



僕は急に震えた。
予想はしていたがそれが現実となった今、僕はあらためて恐怖を感じた。 



「………………」

《おい》 

「……………………」

《おいっ!!》

「あっ……ごめん……」


《今すぐ俺の家に来い》


「え……?」


《他の奴らにも連絡してるから……今すぐ来い。すっぽかすなよ》



「わかったよ………」



僕は支度をする為に立ち上がろうとしたが立ち上がれなかった……… 


とりあえずテレビのスイッチをきった。 

立ち上がるまで30分以上も時間がかかった。