そんな時でした―。 




突然宏くんの携帯電話が鳴りました。 



「あっ…ごめん」

一言ことわって携帯電話をとりだしました。



着信先をみた宏くんはまた浮かない表情をしました。 




「どうしたの?でないの?」 


わたしは宏くんにききました。


「健太からの電話だ…。」 

健太からの電話だと聞いたわたしもまた浮かない表情を浮かべました。



だけど電話にでないわけにもいきません。


健太くんはわたしたちと共犯……いえ、あの事件を引き起こした主犯ですから。


「とりあえず電話にでてみなよ」 



「わかった……」 


宏くんはベンチから立ち上がり少し離れて二~三分程話をしていました。 


そして話し終えて携帯電話をしまった頃


「健太くん何だって?」 

「今から健太ん家に集合だって………」 



「え…………」 


「もちろん君もだ…」


「なんで………」



「聞かなくてもわかるだろう?メリーの事について話があるらしい……」