「宏くんごはんよー!」


一階の台所から母の声が聞こえました。


僕の部屋は二階にあり、僕はベッドのうえで俯せの状態で寝ていた。



なんだか頭が重いです。 

僕は返事もせずに渋々と一階のリビングルームまで降りました。



「最近元気がないわね宏くん……風邪でもひいたのかしら?」 


母は心配そうに僕の額に手をあてました。


「ああ…なんでもないんだ。気にしないでよ母さん」 



「そう……?ならいいけど………」 


僕はテーブルに向かって席についた。



テーブのうえにはお好み焼きがあった。



「今日のお昼はお好み焼きよ。宏くんお好み焼き好きだったわよね!」 

「ああ…ありがとう母さん」


普通なら僕はここで喜ぶのですがここ最近はそういう気分ではないのです。



気を遣ってくれる母には感謝をしています。 




「お兄ーちゃん!イタイのイタイの飛んで行けー!」


三歳になる妹の郁美が僕のおでこをなでてくれました。

父と母はその光景を微笑ましくみていました。


「あはは…郁美ありがとうな。兄ちゃん元気になってからお前と遊んたるから」 


「はやく元気になって」



「おう任せとけ」 



そんな家族団欒な昼食タイムをとっている時の事。 


悪夢のような報告は突然やってきた―。