すると今度は着信音が鳴らずにスピーカーでザー……ザーと雑音が聞こえた。
(―アタシメリー…イマ、カイダンヲノボッテイルトコロナノ―)
―キシッキシッ―
たしかに誰かの足音が聞こえた。
健太は部屋をでて階段の方を覗いてみた………が誰もいなかったし足音もすでに消えていた。
「なんだ何もないじゃないか…」
これらはすべて幻覚や幻聴だったんだ。さっきのいたずらも全部リョウタの仕業だ。
それにしても随分と酷い嫌がらせをしてくれるじゃないか……明日リョウタを喋れなくなるくらいにボコボコにしてやろう
そう思った。
そして
また携帯が鳴りはじめた。
落ち着きを取り戻した俺は舌打ちをし勢いよく電話にでて怒鳴った。
「リョウタ!明日待ってろよ!ぶっ殺すからよ!」
それと同時に受話器の向こうから聞こえた次のセリフ………………
―アナタノバンデス―
「―ワタシメリー……イマ、アナタノウシロ二イルノ―」
その言葉を聞いた時ぞくっとしたものを感じた。
(はは……馬鹿が…俺は呪いなんて信じないし貴文みたいに狂って人殺しになるのはゴメンだぜ……俺の反応をみて面白がってるんだろうなリョウタ……残念だけどおまえの思うようにはいかないぞ。明日俺がお前をギタギタにしてやる……)
俺は信じようとしなかった…いや、信じたくなかったのだった。
だけど後ろに誰かがいる気配を感じたのはたしかだった
恐る恐る後ろを振り向いたその瞬間
何が起きたか分からなかった。
俺の首がグシャリと切り落とされた。
頭がゴロンと床に転がり落ちた。
