「何か良いことあった?」 私の質問に、お母さんとおばあちゃんは顔を見合せた。 「何も無いわよねぇ?」 「無いねぇ」 おかしい……。 その視線の逸らし方、すごく怪しいよ。 「何か隠してるでしょ……」 「ふふふっ、気になる?」 「気になるかい?」 「気になる~!」 二人の意味深な言葉に頬を膨らませると、おばあちゃんが嬉しそうに口を開いた。 「さっき挨拶に来た警察の人がね、とても素敵な人だったのよ」