久しぶりに訪れた湖は、あの時と変わらず透きとおっていた。 「久しぶりだね」 独り言のように魚たちに声をかけた。 ユラユラと気持ち良さそうに泳いでる魚たち。 今、雨が降ってくれたらな……。 そしたらもう一度魚が飛ぶ姿が見られるのに。 え――‥? 「嘘……」 私の頬に落ちてきた一粒の水滴。 空を見上げると、ポツリポツリと雨が降ってきた。 「天気雨? ふふっ、嘘みたい……」 嘘のような本当の話。 私の願い、神様がきいてくれたんだね……。