「……………」 「どうした?遼平…」 そこにいたのは… 背が小さくて、まつげが長くて、髪の毛がふわふわしている…女性だった。 「お前の妹って、保育園じゃないのか…?」 「バカか、コイツは高校三年生だっつーの」 呆れたように幸也が呟くと、近くのソファーに妹を降ろした。 「俺トイレ行って来るから。面倒見といてくれ、遼平」 「おい、ちょっ―――」 俺の話なんか聞かずに、幸也は再び部屋を出て行った。 .