「今度、サイズ直しに行こうか。これから時間はたっぷりあるんだから」
緩い指輪を弄ぶかのように、聡は私の薬指に触れながら言った。
やがて落ち始めていた陽は完全に顔を隠し、部屋の中は闇に包まれようとしている。
電気をつけようと立ち上がった私を、聡は後ろから抱きしめた。
「……とりあえず、離れていた時間を埋めよう」
私は最初に抱かれたときのように、小さく頷き、そのまま聡に身を委ねた。
カーテンの隙間から見える天上の星を眺め、何度も求め合う。
そのなかで、互いの口から零れ落ちたのは真実だけだった。
――fin――


