聡が住んでいるという住所を頼りに、私が隣町へ行ったのは、誠司と二度目の別れをした三ヶ月もあとのことだった。

この三ヶ月、整理した自分の気持ちは、聡のことで溢れかえっていた。

そして最近になって、誠司から新しい恋人ができたことを伝えられた。

『結婚式には呼んでやるよ』

まだ付き合い始めたばかりなのに、幸せそうに笑う誠司の顔が印象的だった。



住所のメモと、周囲の建物を照らし合わせながら、私は聡が住んでいるというアパートに向かって歩き始める。

聡が、今も私と同じ気持ちなのかは分からない。


ただ、聡に会いたい。

そして、騙されてもなお、私は聡を忘れられないバカな女なのだと、自嘲しながら思いを伝えたい。


まるで袋小路になっている、聡のアパートへ続く道。

やがて見えてくる、チョコレート色の四階建てのアパート。

そこの二階に、聡がいるはずだ。