やっぱり、休むべきじゃなかった。

再び階段を上り始めてから、ひどく後悔した。

休む前以上に足が重く感じる。


「……ねぇ、どこから来たの?」


彼は明るい声で後ろから私に訊いてきた。


「……S県です」

「S県? 俺もだよ?」

「えっ?」


思いもしない偶然に驚いて、階段を上る足が止まる。