「正式に認可されたものだから、日本で入籍したときに記録が残るんだよ。イタリア式で結婚しましたって」

「すごい。……でも、詳しいわね」


ニッと笑う私を見て、聡は照れくさそうに言う。


「いろいろ調べたんだよ。思い出に残る式にしたいって思ってさ」

「……そっか。……ありがとう」


聡は私たちの結婚について、下調べをきちんとしていた。

私はといえば、ドレスやタキシードのカタログにばかり目を通していて、式場のことなんか全く気にもかけていなかった。


「でもさ、いろいろ大変なんだよな。住民票とか戸籍謄本とか……」


溜息まじりに言った聡の言葉に、私は、夜空に打ちあがる花火を完全に視界から外した。