「それってさ、コレが本来の字ってこと?」


そう言ってさっきの紙切れの横に鏡を立てた春日


鏡…?

鏡…

鏡…


「鏡!!そっか!!鏡通せば普通に読める!!楽して読める!!」


鏡をここまで便利に感じたのは初めてだ!!


「へ?マジでこの文字?」

「表と裏の世界で逆になってるんだと思うの」


なぜか文字だけね


「ホントにそうらしいな。お前嘘つけねー奴だし。つかさ、俺の名前がわかったってことは、お前がいた世界にも俺は存在してたっつーこと?」

「…あぁ、うん。そっか、そういうことになるのか」