その時、聞き覚えのある声が響いた


「亜笑、起きた?お前急にココ来たと思ったら本の上で寝てさ、マジびびった」


そう言うのは
石垣春日(いしがきはるひ)

あぁ、ちなみに私は
木ノ下亜笑(きのしたあえみ)

どうぞよろしく


「春…?……この世界、私のいた世界と同じだけど同じじゃないの……」

「なに言ってんの?」

「…わ…私、本に吸い込まれて……変な声とか聞こえて…時計止まっちゃうし…あ、ほら証拠」


そう言って

本に挟まってた紙切れを見せた


「本の祟りとか?」


笑いながら言う春日に真剣に答える私


「そうかもしんない…」