夕方の教室に差し込む夕日の光 赤く染まる教室 それとは違う光が 私のロッカーの中から放たれる 「……なに……?」 「もう、お別れの時間だ。コッチの俺とはね。光を放つものを取ってごらん?」 ロッカーで光っていた正体は…… 「あ!この本……」 それはコッチの世界に来る直前に読んだ 恋愛小説 私がバカにした本だ 「開いてみて」 言われた通りに本を開くと 文字が私の世界と同じものだった