そう思いながらも、ナオヤが云った「電話してあげて」がぐるぐると行き場もなく回っていた。 ナオヤには「どうしたいんだ?」なんて云っておきながら、自分だってどうしたいのか、わかんないままだ。 ただ……、声が聴きたい…… なんて、どうかしてる。 死んでも云えるかっ。