「アキラ〜聞いてるのぉ?」 「あぁ、聞いてない」 「もうっ!」 「で? 何だっけ?」 「だぁからっ、三バンド目! 『PRISONER』だよねっ!って話だよぅ」 「なの?」 いまいち、バンド名までピンとこない私にしびれを切らしたのか、とうとうマシンガンのようにナオヤが喋り出してしまった。