そうやって、私はナオヤですら壁を作って生きている。本当の自分は何処にいるのだろう? 誰かの理想の中でしか生きられない私はいったい何者なんだろうか? 手に入らないものばかりの現実の中で、虚ろにのしかかる問いかけは私を眠りの中へと追いやっていった。