「だからさ、大事にもしたくなるし、アイツを理解出来る仲間を増やしたい。勿論、アキラは俺なんかより付き合い長い訳だから、そんな心配いらないんだろうけどね」
「てゆうか、アンタもうアイツの母ちゃんだよ。さっきの見て、そう思ったもん。アタシなんか全然アイツのこと知らないし、バンドだって今日が初めて見に行ったんだ。所詮そんなもんなんだよ」
「……ああ、せめて“父さん”にしてくれない?」
そう云って、覗き込むように笑った顔は私のひねた心とセリフを見透かしているかのようで、次のセリフが出なかった。
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