「どういう意味?」



なんだか少し、踏み込まれた気がして、わざとそっけなく返した。



「ナオヤから訊いたんでしょ? バンド名の由来」


「ああ、あれ」


「じゃなきゃ、『DOOM』なんて“破滅へ向かう運命”付けないでしょ?」



ナオヤには、誤魔化して説明しなかった。
まさか、そのまま使われるとも思わなかったし。
アイツの仲間にちょっと頭が回る奴がいるなんてことも思わなかった。



「……あぁ、そんな深読みしなくていいよ。ただ、ナオヤが最後の審判がどうこうみたいなイメージを云ってたから」