ノリノリで拳を突き上げる久太郎に少しだけ救われる。


二曲目の余韻に浸る間もなく、横からの興奮した声。


『アキト〜!』




え!

えぇっ!?



いや……

いいんだけどぉ……





その声援は野太い男の声なんだ……



久太郎よ、なんかありがとう。

切なさなんて、全部吹っ飛んだよ。


素直に楽しんでる久太郎にやっぱり救われた気がしたから。