「えっと…あのう……初めから……ってか、一目惚れってか、その前から気になってたってか……
とにかくっ! 初めて会った日に思っちゃったんだよぅ。『これで終わりにするつもりはないから』ってさぁ。それで、こっそり携帯の番号登録したりして……普段は絶対にそんなことしないし、他人の携帯なんかに触ったりもしないんだけどっ…………て、かなり言い訳くさいね、俺。カッコ悪りぃ」
行き場のないような表情で深い溜め息を吐くアキトをこれ以上虐めるのは良心が痛んで、私は自分でもびっくりするくらいの素直さで言葉を口に出していた。
「アタシも好きだよ。アキトのこと」
口にしてから、津波のように恥ずかしさが押し寄せてきたけど、その時にはもう一度アキトの腕の中だった。
「スッゲ、嬉しい……」



