「うーん、まぁちょっとね、昔いろいろと……。 …………。 てか…俺的には、彼女でもいいんだけど? 寧ろ、そうあって欲しいっていうか……」 ポリポリとこめかみを掻きながら遠くを見るよなアキトが、それから下を向いて、そして真っ直ぐに私を見つめる。 突然に時間の流れに取り残された私には、やけにゆっくりとアキトのそれが映る。 「アキラ? 聞こえてる? 今、俺が云ったこと?」 聞こえてるっ聞こえてるっ聞こえてますともっ!! だけど、頭が理解出来ない。 だけど、声にならない。 今、何を云ったの?