てな訳で、そろそろ帰ろうかと後片付けをして ふと、 「あ、虫いたかも」 呟いたセリフにピクリと反応したのはナオヤ。 「……どこ?」 「あ、いや。速くて、どっか行っちゃった?」 「……ホントに見たの? ど、どんな奴?」 「なんだそのぉ〜、あれだよ、あれ。脚のいっぱいある奴系? なんだっけ、あれ? ゲジゲ…「あああぁぁ〜、云わなくていいっ!!」 スンゲェ速さの四つん這いで、キッチンで洗い物中のアキトの長い足にしがみつく。 残像見えそな手足の動きで、ある意味、オマエのほうが虫っぽいけど。