ζGAULOISESζ



「ん〜、有難いけど、ここ狭いからなぁー。
大丈夫、すぐだし。座ってていいよ。
あっ! 乾杯だけ、先にしちゃおうか」


そう促されて、とりあえずビールで乾杯した後、アキトがかきまぜるタマゴの音を聞きながら、ナオヤとくだらない話をして待つ。


ネギを刻む包丁の音のリズムの良さに更に感心。

(料理するんだぁ)


チラチラ、アキトのほうを見てたらナオヤが的外れなツッコミ。


「流石、ドラマーな包丁捌きだよねぇ。カッコイイでしょ」


胸を張って得意満面に笑うけど、カッコイイのはアキトでオマエじゃないぞ、ナオヤ。