「あんねぇ〜、アッキーの玉子焼き死ぬほど美味いんだよぅ。一回食べたら忘れらんない味なんだぜぇ」 後ろからナオヤが割り込んだ。 「ナオヤ、あれどこしまったの?」 「あれってどれぇ?」 「こぶ茶。こないだ使ったやつ、まだ残ってるって云ったろ?」 「ああ、そこの上の棚にあるよん」 頭上の会話についていけずに、ポカンと口を開けた自分に気付いて、口を挟む。 「なんか手伝おうか?」