ナオヤの部屋に入ると、いかにも急いで出掛けました的な残骸で、慌てるナオヤを(面白れぇ)なんて思いながら手伝って片付けた。
つっても、ほとんど買ってきた飲み物を冷蔵庫に詰め込む作業だったけど。
その間、アキトはキッチンで何故か洗い物。
(腕も長いんだぁ)
なんて横目に見ながら、テキパキと動く手慣れた様子に感心したりして。
「こっち、オッケーだよ〜ん」
ナオヤが云うと見上げる私にアキトが「先、座って飲んでていいよ」と優しく云った。
「コップ使うの?」
「いや、缶のままでいいんじゃね?」
「わかった」



