あまり遅くならないようにと、切り上げた三人は店を出て別れた。


とは云うものの、ハルタを見送った二人は同じ方向へ歩きながら話し出す。


「ねぇ〜、アッキー? なんとなく飲み足りなくないすか?」


「あぁ、まだ時間早いからな」


「じゃあさぁ、酒買ってオレん家で飲まない? ちょっと曲の相談とかもしたいしぃ〜、ギターいじりながら。なんて、どうよっ!」


「まあ、いいけど」


「おしっ! じゃあ決ぃ〜まりっと」



最後に発した言葉のリズムに合わせてスキップを始めるナオヤの後ろ姿を眺めながら、アキトは気になっていた話題をぶつけようか悩んでいた。