「プリズナーっ! マヂっ! チョーやる気出たっ」

口の中のホッケをアキトに蒔き散らし、ナオヤがいきまいた。


「はいはい、そうくると思ったよ」


と云って、アキトが飛び散ったホッケをゆっくりとした動作できちんと畳まれたおしぼりを使い拭き取る。


「あのバンドですね。確かにいい演奏でしたからね。僕も気合いが入ります」