ホッケをガツガツと口に運ぶナオヤがモグモグしながら口を挟む。
「ほぉお? ほれは気ひならなひ(オレは気にならない)けどなぁー? 出るの決まったら、後はぶちかますだけでしょ?」
「オマエはそれでいいよ。ゆっくりホッケ食ってな。ハルタと俺は知っておくにこしたこたない主義なんだよ」
「リーダーなのに……」
ボソッと云ったハルタの顎が無造作に掴まれたかと思うと口の中にいきなりホッケが押し込まれる。
「はにふるんれすかっ!!(何するんですか)」
「食べなさい、美味いから。てか、リーダーはどんと構えておくのっ! わかった?ハルちゃん」



