先程頼んだ品々が運ばれ、テーブルに並ぶ。 焼きたてのホッケの匂いにナオヤの意識はすっかり持っていかれた。 「ホッケ、来たぁ〜! いっただっきまぁ〜す」 両手を合わせ、軽くお辞儀をするナオヤに「はぁ〜」とため息をつくハルタと切長の目元を柔らかく細めるアキトが続ける。 「とりあえず説明するから、食いながら聞いてよ。ハルタも遠慮なく食えよ」 「あ、はい。食べます。てか、その対バン5組が気になりますね」 「うん。それも解ってることだけ説明するよ」