途端に両目を輝かせて、はしゃぐナオヤ。
「マヂッ! ラッキ〜、じゃあねぇ……ホッケ! ホッケ! ホッケ大好きっ!」
「はいはい、知ってる。ハルタも飯になるもん食いな」
手にしたメニューを開いてハルタに手渡す。
「あ、ありがとうございます。すいません、いつも奢って貰ってるような気がするんですけど……」
「学生くん、そんなことを気にすると可愛いくないですよ。そこはナオヤを見習いなさい」
「あ、はい。すいません」
そんな二人のやり取りなど、全く耳に入りもしないナオヤが更に「なっに食おうかなぁ〜」などと呟きをこぼす。
「アッキー! 二杯目も頼んでいい?」
「ああ。俺のもな」



