「ねぇ〜、ヒドラってなぁーに? 怪獣?」
アキトがまるで幼い子供を見るように笑いながら、ナオヤを向いた。
「あれ? 知らない? 実験で使う微生物だよ。クラゲの子供みたいなやつ」
「うーん、わかんないよぅ。怪獣ならわかるけどぉ〜。
どうりで、アッキーとハルちゃんしかわかんない会話が出来る訳だ! 二人とも、なんだか難しい学校行ってんだね〜」
「関係ねぇよ。それに、学年離れ過ぎで学校のレベルもだいぶ変わってんの。俺ん時は、そんなに頑張らなくても入れたんだよ。
てかさぁ、何か食おうぜ、腹減った。俺、奢るから適当に頼めよ」



