「そうだったんですか!?」
「知らんかった? そうそう! アイツまだいる? 生物のヒドラ」
一瞬戸惑いながらもハルタが答える。
「え? あ、あぁ生物室のヒドラなら毎日見てますけど」
「違う違う。先生のほう。アイツ、もうヒドラってあだ名じゃないの? 本名、何だっけな?」
目線を上げてアキトが首を傾げるとハルタがその反応を見ながら、問いかける。
「もしかして、西嶋先生のことですか? 僕の担任なんですけど」
「おお〜、まだ居たんだ。俺も担任だったんだよ」
そんな二人に大人しくしていられないナオヤが口を挟んだ。



