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瞬きを忘れたような顔でナオヤがハルタを見る。


「そうなのっ? ハルちゃんって超優秀なのっ!」


「云い過ぎですよアキトさん。そんなでもないですって」


ふと、手に取ったメニューから視線を外さずにアキトが続けた。


「謙遜するなよ、褒めてんだから。俺が通ってた頃よりはるかに偏差値上がってんの知ってんだから」


「「へっ?」」


一気に視線がアキトに集中した。
が、アキトは全く気にする様子もなく、サラッと云ってのける。


「あれ? 云ってなかったっけか? ハルタ、俺の後輩になるんだよん」