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「こらこら、大人がけしかけてどうすんだよ。ハルタだって、飲みたいのを我慢してんだぞ。……てか、泡拭けよ」


そう云って、ナオヤにおしぼりを手渡す。


受け取ったナオヤがゴシゴシと口を拭ったそれを何故かそのままアキトに返して、また口を開く。


「ん〜、そんな堅いこと云わなくたってぇ〜」


むくれるナオヤから受け取ったおしぼりを片手でたたみながら、アキトが更につけ加えた。


「そういう問題じゃないの。
ったく、ナオヤよりよっぽどハルタの方が大人だよ。お兄さんは助かるけどね」


アキトの発言に口を尖らせ、すねるナオヤ。


「なんだよぅ〜。まぁた、オレにだけわかんないように喋るんだからぁ〜」