「酒飲むなら、俺、煙草吸うぞ?」
「いいよん。仲直りと新曲のお祝いしようよぅ〜」
「ああ、仕方ねぇな。ただしハルタはジュースね」
「「はぁーい」」
何故かハモる二人に、にこやかな顔を見せて、アキトの涼しげな両目が細長く変わる。
(てか、飲み連チャンなんすけど……ま、いっか)
「さぁ、せっかく三曲もあるんだ。もっと詰めて、いいもん作ろうぜ」
「「はぁーい」」
(なんだ、このノリ? 幼稚園か?)
若干、このノリに疑問を思いながらもアキトの提案に沿って、それぞれの意見が飛び交い、妥協することのない真剣な眼差しが交差する。
ようやく本来の『音速メテオロイド』が動き出した。



