「あー、アキラさぁ、そこの自販機でコーヒー買ってよ」 「は?」 ジーンズのポケットから小銭を取り出して、握ったまま手首を使って手招きする。 「手ぇ出して」 ジャラジャラと片手に握った小銭を私の出した両手のひらに放すと…… 「アキラもなんか買っていいよ。足りるっしょ」 「いらない」 「あっそ」 「どっち?」 「んー、冷たいのかな。よろしく〜」 云いながら、またナオヤを引きずり出す為、車内に身体を入れた。 仕方なく、目の前にある自販機に小銭を落とす。