「いいから、いいから。どれだよ、ナオヤ?」 アキトがパラパラとノートを捲る。 「うんとね〜、曲タイトルがねぇ〜《FLASHBACK》《導火線》《Your Song》ってヤツ」 アキトが難しい表情で眺める横で不安げなナオヤがジッと堪えて待つ。 緊張した空気がピリピリと流れる。 ふと、アキトの表情が弛む。