「っんな、いかがわしい趣味の話なんかっ、いちいちチェックしてんじゃねぇよっ!! クソ姉貴がぁっ」 一瞬の沈黙…… 「……いま、なんつった。……もっかい云ってみな」 急変した女の態度に、一気に冷静になるアキト。 身体にしっかりと染み込んだ上下関係は、過去の記憶を呼び醒ます。 「クソっつったか?」 女の顔が怖い…… 長年の経験から、ここは早めに謝るしかないとアキトの脳内で警報が鳴る。