みっともない、三角の形は誰が見てもアイロンの跡だとわかる。 それは、幼い頃についたもの。 いや…… 正確には “つけられた” ものだった。 それを知っているのは、ナオヤとナオヤの両親と、そして…… つけた本人。 私の母親だけだ。