そう思いながらも、いつも通りに返す。 「オマエ、何年前の話してんだよっ!」 「いや……ホラッ、古傷が痛むって云うしさっ」 よし。 バカは健在だな。 「そんなのしょっちゅう痛い訳ないだろ。バァ〜カ」 そう云って、ようやく振り向くことが出来た。