財布だけ持って、コンビニへ向かった。 出掛けに目についた携帯は睨みつけて置いてきた。 ビールをしこたまカゴに入れて、ツマミになりそうなものを突っ込んでコンビニを出たのに、知らぬ間にナオヤん家の前に来ていた。 (ま、いっか。様子も気になるし) 言い訳にもならない台詞を自分に向けて云い聞かせた。