「ところでなんですけど、電話くらいナオヤさんに云わなくても良かったんじゃないですか?」
「あー、俺コソコソすんの無理なんだわぁ。別に悪いことする訳じゃなくてもさ。なんとなくね」
「はあ。ほの気がはふからってころれすか?」
口にほうばったもんじゃの熱さに耐えながら、発したハルタの言葉にアキトは笑いながら、それでも手は休めずに返す。
「その気があるってか、好きかどうかも正直まだわかんないけどさ、興味がなけりゃ話したいとは思わない訳だから、そうなる可能性は否定しないよ。てか、ナオヤは自分で気付いてないんかなぁー」
「みたいですね」



