「う、美味いですっ! アキトさん!」 「だろ」 「もんじゃ、初めて食べましたっ! 感動です!」 「たんと食え」 アキトが切長の目を細めて、穏やかに笑った。 それから、アキトは店員を呼んで「海鮮とブタ玉はこっちで焼くから、後は見計らってそっちで焼いてもらえないすか?」と指示すると、早速運ばれてきた海鮮の具を器用に鉄板に分け、残りをかきまぜ始めた。 ハルタはまたも、その手際の良さに見惚れながらも疑問を投げ掛けた。